家、売ります!2

家を売って借金を返しても、
引っ越した先で家賃や生活費が必要になって、
結局、経済的に困窮するのでは……?

父から家を売る話をされた時、そう思いましたが、
良いアイディアを持っていたのでした!

実は、同市内に父の妹、つまり叔母が住んでいます。
その叔母は、2階建ての一軒家に一人で住んでいるのです!

そう、我々が家を売った後、叔母の家で
一緒に住むというのです!

叔母は、実はまだ離婚していない夫がいます。
しかし、もう20年以上、別居していて、
夫が出ていく形となり、一軒家に一人で住んでいるのです。

なぜ離婚しないのか、プライベートなことはわかりませんが、
実は同じ職場でしょっちゅう顔を合わせていて、
同じ仕事をすることが多いので、離婚しない方が
何かと都合が良いのではないかと思われます。
昨年は、一緒にコロナのワクチンを受けにいったり、
仲が悪いわけでもなさそうです。

それはともかく、叔母と一緒に住むということには
多くのメリットがあります。

まずは、家賃もかからず、生活費なども半減できます!
これは、経済的にかなり楽になると思われます。
叔母にとっても、同様に生活費が半減しますし、
また叔母もそろそろ高齢者になる年齢で、
高齢者の一人暮らしに不安を持っていたということもあり、
叔母もかなり前向きになっています。

僕にとってもメリットがあります。
家事や母の介護が、半減とまではいかなくても、
かなり軽減されるでしょう。
そうなれば、ようやくトレードにある程度の時間を
使えるようになります。

叔母が母の介護を手伝ってくれるのか、と思われるかも
しれませんが、実は、母は中学の教師&モダンダンスの先生で、
なんと叔母は中学時代の母の教え子&ダンスの教え子なのです!

つまり、叔母は小さいころから母のことを慕っており、
今でもたまに家に来ては母の話し相手になったり、
お風呂に入れてくれていたりしたのです。

ここまでの話、良いことばかりじゃないか!と思われるかもしれませんが、
もちろんデメリットもあります。

認知症の母にとって、間取りが変わることは
パニックの原因になります。
ある時期から、旅行につれていくと
間取りの変化で夜中たいへんなことになるので、
最近は全く旅行に連れていけなくなりました。
(まあ、コロナということもありますが)
おそらく、昼夜問わず、いきなり発作を起こすと思うので、
安眠はできそうにありません。

また、体力はまだあって、たまに我々が気づかない時に
ふらっと外に出てしまうことがあります。
先日、転倒して大腿骨を骨折してしまったのも、
いつの間にか家の外に出てしまって、一人で転倒して
しまったのが原因でした。

引っ越し先でふと一人で外に出てしまった時、
見知らぬ外観に帰る方向がわからず、迷子になる可能性があります。
いや、絶対、迷子になります。
そうなると大変なので、一人で外に出ないように
玄関のドアを一人では開けられないようにすると、
今度はドンドンと扉を叩くだろうし、こちらもまた
寝られないことになりそうです。

(ちなみに、今現在住んでる家は、外に出ても
一人できちんと戻ってくることはできます)

もうひとつ、後日詳しく紹介しますが、
我が家には愛犬がいます。
母の認知症がひどくならないように、と
8年前に迎え入れた子です。
この子がまた、旅行などで家が変わると
室内でおしっこしてくれません。
どうしても引っ越し先の室内でおしっこしてくれない場合、
毎日4~5回、雨の日も風の日も雪の日も台風の日も
外におしっこをさせに行かなければなりません。

まあ、いろいろ大変ですが、経済的に苦しいのは
なんとか解消しなければいけないので、
とにかく叔母の家への引っ越しを考えているところなのです。